大阪のS.Tです。
みなさん、裁判員制度ってご存知ですか?
裁判員制度とは,国民が裁判員として刑事裁判に参加し被告人が有罪かどうか、
有罪の場合どのような刑にするかを裁判官と一緒に決める制度です。
ここ最近、オウム真理教の裁判員裁判などニュースで裁判員という言葉を耳にす
る事が多く有りましたので、この裁判員に選任されるまでの流れを簡単に記載します。
( )内の元号は判りやすくする為のサンプルです。
【注意】
以下に記載する内容は一例であって各地方裁判所毎に内容が
異なる可能性があります。
また法令改定などで変わる事も想定されますので参考程度にとどめてください。
①始まり
11月頃(平成24年)に裁判所より、
「裁判員候補者一覧」に掲載されたと封書が自宅に届きます。
これは来年度(平成25年4月~平成26年3月)、
刑事事件の裁判員にあなたは選ばれる可能性がありますと言う事を意味します。
候補者一覧に掲載されるかは抽選で決まるようです。
何の情報を元に抽選されているかは私は知りません。
この時点で来年度の予定や家庭環境をアンケート形式ですが答えて返送します。
②裁判員候補者選任通知
特定の刑事事件に、裁判員候補者として選ばれた旨の封書が自宅に届きます。
またまた、これも抽選だそうです。
この時点ではまだ裁判員に選ばれたわけではありません。
裁判員になる可能性がありますので、○○年○○月○○日に、
○△■裁判所に来てください。と言う事です。
よっぽどの事情がない限り指定日時に裁判所に出向かないと行けません。
また、この時点でも現在の仕事や家庭環境の状況を返送します。
これは返信期日が短いので注意が必要です。
※裁判員に選ばれた場合、審理に参加する日程が記載されていますので、
いつ、何日間、裁判所に出向かないと行けないのかが明確になります。
③裁判員選任の手続き
指定日に○△■裁判所にて裁判員になるかが決定されます。
どの裁判でも同じですが、裁判員6名と 補充裁判員2名が選任されます。
補充裁判員とは、裁判期間に裁判員が参加できなくなった場合の交代要員です。
ですので裁判員と同様の期間は拘束されます。
裁判の傍聴は行いますが審理には参加しないようです。
以下、当日の流れを記載します。細かい事は省略しています。
↓審理する事件内容の説明を受ける。
裁判員に選任された場合に審理する刑事事件の内容(被告名・罪状・事件
詳細)の
説明を受けます。
注意事項として言われるのが、あくまでも検察が主張している内容で、
検察が主張している内容が正しいかを裁判で審理すると言う事です。
↓アンケート(当日用)の回答。
審理する事件を聞いて、公平な判断ができるかどうか、
仕事状況や家庭環境が前回に回答した内容から変わっていないを記載します。
裁判が開かれる日に来る事が可能かと言う事です。
↓やっと選任の手続き
裁判長・裁判官・検事・弁護士より専任の手続き(面談)が始まります。
簡単に言うと、裁判員に選ばれても問題がないかと言う事を聞かれます。
アンケート回答結果を元に集団か個別に分かれて順に面談します。
辞退したい、参加できない、等の希望がある方は、何故かを詳細に聞かれます。
↓裁判員の決定
辞退したい。参加できないと認められた人を除いた中から”抽選”で選ばれます。
当日はプライバシーの関係で番号で呼ばれます。
ですので、裁判員は○番・○番・・・、補充裁判員は○番・○番という感じです。
選ばれた方は直ぐに別室で裁判長より裁判の流れ等の説明と宣誓を行います。
選ばれなかった人はここで終わりなので解散です。
ここまでの流れで午前中かかります。
【補足】
・審理期間にもよると思いますが50名くらい召集され、
その中から裁判員6名と補充裁判員2名が任命されます。
例)審理期間7日間は50名の召集、審理期間3日間は25名の召集です。
・裁判所内は全て撮影・録音は禁止です。
ただし、裁判を行う部屋の見学等ができる場合は、その中の撮影は可能です。
然しながらインターネット等に掲載しないようにと注意を受けます。
(個人の記念を目的としているようです。)
以上